2012年06月04日

病歴2

さて、病歴の続きです。


●24歳

フローリングの部屋に引っ越しました。
この頃の症状は、リンパ液が流れたりするような状況ではないのですが、漫然とステロイドを全身に塗り続けていました。
顔はいつも赤く、全身の皮膚はカサカサでした。
顔がカッカして熱くて、よくアイスクリームを食べてましたね。
アイスを食べると口の中が冷えて、顔の火照りがちょっとラクになりましたね。
それから、夏にエアコンをかけると、ホコリなどに反応するのか、急に胸が苦しくなって意識が朦朧として、耳に聞こえる物音がどんどん遠くなっていき、体を起こしているのがしんどいので横になるしかなく・・ってのをよく経験していたのもこの頃です。
低気圧が近づくとアトピーがって言うより、体がだるくなるというか調子悪くもなりました。

で、治らないので病院と並行して次に始めたのが・・・


・漢方薬、鍼灸、松寿仙

当時岐阜に住んでいました。
どういう経緯でか知った鍼の治療院(奥さんが薬局をされてて、漢方を調合してくれる。)に通い始めました。
そこの先生曰く、そこの患者さんでアトピーの方で鍼治療でIgEが下がった方がいらっしゃるとか。
その言葉を信じて週1〜2日くらいですかね、通いました。奥さんが処方してくださる漢方も飲み続けました。そこで勧められた松寿仙という緑の液体も飲み続けました。
半年くらいは続けたと思いますが・・・・全てが可もなく不可もなくな治療でした。
鍼はいつも同じ所に打たれてましたね。

←これが松寿仙。
私には効かなかったし、あまりアトピーに特別有効とも思えませんが、血液は綺麗になりそうです。
20年後の今でもあるってことは、それなりになんらかの効果はあるってことかも?




さて、20年前の当時、病院での治療がダメだとすると東洋的発想の治療法しかなく。

当時、気功なんてのが流行ってまして、体内の気の流れをよくしたら病気がよくなるとかかんとか。
今思えばあまりにオカルト的な発想ですけど、何の情報もなく、今でもよくわからないアトピーが、当時はもっともっと全くわけわからない病気でして。

で、次に始めたのが・・・・




・導引術

あまり聞かないと思いますが、イメージとしては気功みたいなものです。
ヨガみたいに呼吸に合わせてポーズを取ったりして気の流れをよくするというものです。
導引術はヨガほど激しくありません。なので、病人にはヨガよりとっつきやすかったかな。
本気で治したかったので、30万くらい+月々の月謝1万くらいを払って半年くらい通いました。
道場に行かない日は自宅でみっちりと。
1日6時間。それがノルマです。
なにがなんでも治したかったので頑張りました・・・・が・・・・・・・・・・

結果はまたも可もなく不可もなく・・・・・・

結局どんな治療法を受けてもそうですが、こちらは本気で治したいから大枚払い、今の時間を犠牲にしても治すための努力を積んでいるというのに、結果が出ないと治療を施す側の人から「アナタが信じてないから治りが悪い」みたいなことを言われてしまうんですよね。
治療を施す側もあまりに効果の出なさっぷりにイヤになっちゃうんでしょうね。

そう、この頃からでしょうかね。
原因不明のこの病気に、最初は心配してくれていた周囲の人達から「怠け病」とか「贅沢病」とか「精神的なもの」とか言われるようになりました。




治療とは直接関係ありませんが、アトピーにならなかったら始めなかったので記録しておきますが、このころから食べ物は無農薬野菜の宅配に変えてます。


・無農薬有機栽培の野菜

10年くらい続けました。
高いですが美味しいです。
とくにアトピーが良くなるなんてことはありませんし、そのへんのスーパーの野菜でアトピーが悪化するわけでもありません。
でも、美味しい。
私がずっと利用していたのはコレ

らでぃっしゅぼーや

私、生卵は生臭いのと食感が気持ち悪いのとで食べられませんが、らでぃっしゅぼーやの生卵は美味しいと感じました。果物なんかもビックリするくらい美味しかったな〜
でも、仕事の都合とかであまり自炊出来なかった時期にやめました。
私、ししとうを食べると翌日顔がパンパンに腫れるので、ししとうが入ってきたらそのまま捨てることになるし、あまり自炊ができない時期にゴボウが続けて入ってきて、使いづらく感じてやめました。

・・・と思いつつ久々にサイトチェックしてみたら、もっと使い勝手のよさそうなサービスも始まってましたね。これならまた気楽に再開できるかも!最近は経済的に有機野菜なんて買えない状況ですが、探すと買いやすい金額のものも沢山ありますね。

らでぃっしゅローソン

因みに、今はもう何年も普通のスーパーの野菜を利用しています・・・・


さて、導引術で効果が出ず、次の治療を試みるのですが、いよいよここで脱ステを経験することになるのだ。

というわけで、次回に続く・・・

2012年06月01日

病歴1

こんにちは。あかりです。アトピーです。

このブログは、自分のアトピーの記録のために開設しました。
もし、同じ病気の誰か一人でも、少しでも参考になることがあればより良いと思い、どれくらい続けられるかわかりませんが、始めます。


というわけで、先ずは私のプロフィールと病歴をば。

現在44歳。女。独身で一人暮らし。無職。(4月にリストラになったのだ)


では、長いですが発症から経歴を追っていきます。
因みに私は子供の頃はアトピーではありませんでした。


●17歳
高校生。
アトピー発症。といっても手の指に湿疹が出る程度のものだった。
近所の皮膚科で軟膏(おそらくステロイド)を処方された。それを時々塗る。
湿疹が出るといっても、普通の人の肌と変わらない感じ。

●20〜22歳
大学生。一人暮らしが始まる。
やはり手には時々湿疹が出る。軟膏(多分ステロイド)を時々使う。
たまに額のあたりとか、稀に乳首とかにも皮膚炎が出るようになる。
でもまだ皮膚は普通の人の感じ。
アトピーとは直接関係ないが、激しい不眠症になった時期も。

●23歳
一人暮らし。半年ほど仕事をしていたが、ちょっとやりたいことがあって退職したその約1ヶ月後のことだった。
アトピー大爆発。
23歳から住み始めた部屋はマンションの1階で新築の物件だった。床はカーペット。
近所に機織り工場が何軒かあった。
新築のためのシックハウスなのか、カーペットにダニが大発生したのか、はたまた近所の工場が原因なのか原因は不明だが、1ヶ月くらいの間に一気に皮膚炎が全身に広がった。

あまりの全身の炎症の激しさに、それがアトピーとは思えなかった。というか、アトピーについては、ちょっと肌が乾燥して痒くなる程度の病気だという認識だった。
全身が真っ赤になり、特に顔全体から黄色い汁がダラダラ流れ落ち、皮膚は焼け付くように熱く。意識は朦朧として、体を動かすことも厳しくなった。尿も全然出なくなるし。

近所の薬局の人が見かねて、いい皮膚科があると紹介してくれた。
その皮膚科へある日の夕方に行ったのだが。
医師は見るなり「わあヒドイ。これは治らないかもしれない。」とか言うし、仕事してないなら夕方は混むから午前中来てくれとか言うし。
当時の症状はとにかく酷くて、体が動かせなくて、朝から体を動かそう動かそうとして、ようやく動けるようになって、這うような心持ちで診察に行ったのに・・・
どんな処方だったか忘れたが、ちっとも改善なく、最初の一回だけの診察でもう行かなかった。

当時は今みたいにネットなんてないので情報が少ない。それがアトピーとは思えず、全く意味がわからず、それこそ何かの呪いか祟りかと思った。
そんなとき、心霊好きの友人が連れて行ってくれた治療が・・・


・心霊治療(笑)

その霊能力者(?)は、岐阜の山間部の普通のおじさんなんですが、肝臓のあたりに手を当ててくれるんですね。
なぜか暫くすると顔からダラダラ流れていたリンパ液が止まるんですなあ、これが。なぜかはわからない。
何回か通ったのですが、そのおじさん、手を当ててくれればいいのに「先祖の霊が・・」「亡くなったお婆さんの霊が・・・」とかそういうことを言い出して・・・言われたとおりにお婆さんの霊をお寺で供養をしてもらったんですが、当然のことながら改善することなく。
自分の手に負えないと思ったその方は、その方の知り合いの、観音様と話せるおじさん(笑)の所に私を連れて行きました。
その頃の症状は、全身の炎症が激しく、座っていることも辛くて、皮膚が熱くて寒くて、でも毛布とかかけると汗(?)がびっしょりになって、意識は朦朧としている状態でした。
観音様のおじさん曰く、うちの実家の池の回りに塩をまいて清めよと。
・・・婆さんの霊じゃないのか。なんか、霊能者二人の見解が違ってますね。でもまあ言われたとおりやったけど、アトピーはそんなことでは治りません(笑)


・大学病院

大学病院なんて考えもしなかったけど、ついに大学病院に行くことに。
やっぱりアトピーでした、ハイ。
IgEは確か16000だったかと記憶してます。
ステロイドとプロペトを混合した塗り薬と、飲み薬(何だったか忘れましたが、普通の抗アレルギー薬だったかと)と、ツムラの漢方薬「消風散」が出ました。
ステロイドは良く効きました。消風散も良かったように思います。

・・・・が、アトピーの知識も無かった私です。このあと何の疑問も疑いもなくズルズルとステロイドを塗り続けることに・・・

この頃の皮膚の状態は、特に顔が酷くてリンパ液は出てはいませんが、真っ赤で、頭がクラクラするほど顔の皮膚が焼け付くような熱さで、たまらず氷水やタオルなどで冷やすほどでした。
体の内部もおかしかったのでしょう、生理もおかしくなりました。

さあ、それから何ヶ月か経ってもそれ以上良くならず・・・
ここから治療ジプシーの始まりです。

出だしが心霊治療ですからね(笑)
先が思いやられますね(笑)
心霊治療とか笑い話だけど、当時は助かりたい一心で真剣そのものでしたね。だって、23歳で人生が終わるなんて思いたくないもの・・・



続く