では、病歴の続きをば。
●30歳〜33歳
友人から勧められたのがキッカケで。
ここの治療を決めたあとだったけど、見ず知らずの女性から電車内で声をかけられ「自分もアトピーだったけどココの治療で治った」と聞き、期待できると思った。
誰もが知ってますよね。
・土佐清水病院
有名所ですが一応内容を説明しますと・・
肉、乳製品、油、砂糖禁止の食事療法と、SODの効果があるとうたった健康食品(一ヶ月分で45,000円くらいでした)を摂取。
土佐清水オリジナルの塗り薬。
塗り薬はステロイドが入っているものと、入っていないものがあった。ストロイドの強さは4段階くらいあったかと記憶。
ここの先生の考え方は、体内の活性酸素が悪さをしてアトピーが悪化するというもの。
それの対策のためにSOD様食品を摂るのです。
![]() まとめ買いのお得♪ 大好評! ポイント + 増量プレゼント♪《2個セット》 【送料・代引手数料... | ←最近は入手しやすくなってるみたいですね。SOD効果はどの程度なのか不明。 |
大麦若葉みたいな味でしたね。
高かったという印象でしたが、今調べるとそうでもないような?効果を出すため多めに飲んでたかも?
金額も安くなってるのかもしれませんね。
ステロイドも抵抗はありましたが、アトピーが治ってきたら必要なくなる的な説明だったのと、ここの塗り薬はリバウンドは起きないという説明でした。当時、もうほかに治療法なんかもなかったし、相変わらずネットなんて情報検索に便利なツールもありませんでしたし。
なので、再開しました、ステロイド。
最初の頃はよく効きました。
そりゃステロイドですもの。
それでもなんとなく体調はよくなってきて、いつも仕事を始めても2〜3ヶ月でアトピーが出始める状況だったのが、それ以上勤めても大丈夫になりました。
まあ、皮膚炎が出てきたら薬をつけて抑えることができたからというのもあるけど。
比較的落ち着いていた時期だと思います。
で、ようやくちゃんとした仕事を始めようと思って派遣を転々とするのをやめて、33歳の1月から契約社員ですが長期で働くことになりました。
結構女同士のバトルみたいなのがある職場でしたけど、なんか、自分に火の粉が降りかかってきても、それは社会に関わってるからこそ起きることなのだと思えて、周囲の人が思うほどには意地悪されても辛くなかったですね。
アトピーで何も出来ないことに比べたら、それ以上辛いことって逆になかなか無いですもの。
・・・でも・・・・やはり・・・・
ステロイドの効きが悪くなり始めました。
それまでは夜だけ塗れば大丈夫だったのが朝晩塗らねばならなくなり・・・朝晩塗っても効かなくなり・・・・
土佐清水病院は横浜にも診療所があります。
そこに診察に行ってたのですが、ある時、薬が効かなくなってきたことを医師に伝えたところ突然怒鳴りだしてビックリしました。なんて言って怒鳴られたか忘れましたけど。
治療法の選択肢がゼロなんですね。
また、別の時に診療所に電話して薬の効きが悪いことを聞いたところ「この薬は皮膚の状態をゼロにしてくれる薬なんです(だから続けなさい)」という意味不明の説明。ゼロにするって?ステロイドが入った薬で?何度も確認したけど、そのとき電話に出られた方は「この薬は皮膚の状態をゼロにする」ばかりで結局意味不明のままでした。
●34歳〜37歳
34歳になり、皮膚炎は悪化、いよいよ薬が効かなくなってきて(多分もっと強い薬も処方してもらえると思ったけど、もうその頃には土佐清水に見切りをつけていた)やはりステ再開したのは間違いだったと脱ステを決意。
4月から有給とか使いまくって1ヶ月の休み+ゴールデンウィーク&欠勤1週間ほどの休みをとって脱ステしました。
前回の脱ステの時より年をとってるし、死ぬかもしれないと思いつつ脱ステに。
この頃でIgEは14000くらいでした。
無闇矢鱈と脱ステしても危険ですから、脱ステのサポートになる何かも必要だと考え、色々ネットで調べまくって辿り着いたのが・・・
・鍼治療
掲示板に鍼治療が良かったと書き込みしている方に問い合わせ、その方に紹介してもらいました。
紹介でしか治療をしてくれないところなんです。
今まで受けた治療の中では最も効果が実感できました!
脱ステで全身が真っ赤で痒くて、歩くのも辛くてそんな状態でした。
始終掻いているのに鍼を打ってる間は不思議と痒くならないんですね。
初めて鍼を打った日は、それまで全身の痒みでずーーーっと体の中がうるさかったのに、鍼を打ったあと1時間くらいは体のなかがしーーーんと静まり返って、自分の体の中の静かさにこれが普通の状態なのかとその落差を改めて知りました。
この1時間の時間がどんどん長くなってそのうち痒くならなくなるのではと思いました。
脱ステの最初1ヶ月目は1日おきに通院しました。
先生が様子を判断しながら鍼の他に吸い玉をしてくれる時もあります。
(ちょっと吸い玉の形が違いますが)吸玉療法とは?
剣山(?)みたいなもので皮膚をトントンとしたあとに吸い玉をくっつけて暫くすると、なんか色々出てくるんです。
血の塊みたいなものだったり、水のようなものだったり。
それが何なのかはよくわかりませんが、やったその日は体が軽い感じがします。
鍼も、以前通った岐阜の鍼とは違い、治療のたびに打つところが多少変わったりします。
1ヶ月くらい通った頃からグンと良くなりました。
前回のリバウンドも1ヶ月ちょっとくらいの期間だったと思いますが、2回目のほうがちょっとラクにしのげたかもしれません。
リバウンドの激しい時期を過ぎた後は仕事しながら週2日ほど通ってました。
仕事に復帰した後何ヶ月かは結構残業が多く、毎日夜は残業しているか鍼に行ってるかのどちらかでした。
鍼は、アトピーに直接効くというより体全体を整える感じがします。なので、残業もできるようになったのだと思います。
鍼は週2〜1くらいのペースで4年くらい通いましたかねえ・・・
14000あったIgEは3年後くらいには5000くらいにまで落ちました。
IgEの値は、直接皮膚炎の状態と関係ないといいますが、皮膚炎はともかく、体のだるさというか重さというかしんどさみたいなのが違うと思います。
やはり1万超の時は、何もかもが重かったように思います。
・・・で、随分良くはなりましたが、アトピーが完治するまでには至らず。
いいときもあるけど、悪くなる時もある。そんな感じで。
顔の赤みはなかなか取れませんでした。
手の指の湿疹もすっきりとはなかなか治らず。
手の指の湿疹はヒドイ時はかき壊してぐちゃぐちゃになって、包帯を巻いてることがよくありました。
そういうときは目も痒かったり。
1〜2ヶ月で自然にその状態から脱しますから、悪くなったときはただひたすら嵐が過ぎるのを待つのみでした。
ああ、あと、脱ステの時にやったことは、鍼の先生に勧められて・・・
・りんごジュース
市販のものではなく、ジューサーでちゃんと作るやつです。
りんごだけでは寂しいので人参も一緒にジューサーにかけて毎朝飲んでました。
始めたのが丁度アトピーが軽快する時期と同じだったと思うんですが、結構効いたような気がします。
面倒になってやめて、今年に入ってからアトピーの調子が悪くなって、この1ヶ月また飲み続けてますが、、、効果はイマイチ感じませんね。でも、体にわるいものではないし、そんなに値の張るものではないので続けています。
結論としては、鍼で完治はしないけど、アトピーが軽くなる手助けはできるという感じで、私が試した治療法の中では最も効果が出たといえます。
この頃の体調は、アトピーは出たり引いたり。
1年のウチ、アトピーがしんどくて会社を休む日は、欠勤がつかずにどうにか有給休暇でまかなえる感じでしたね。勿論、少々しんどくても休みませんけど。
アトピーは良くなったり悪くなったりするものですが、10年前と比べたらラクになってきてはいます。
あ、伝え忘れてました。
鍼もやりつつ、大学病院にも通ってます。
亜鉛華軟膏とプロペトの混合したものを保湿剤として処方されてます。それは今でも続けてます。
IgEを下げる目的でIPDカプセルを飲んでます。今も飲み続けてます。あと、アレロックと。
ああ、あと肝心なこと。
脱ステ開始したのと同じくして、食事制限やめました。
効果を感じなかったし。タブーとされてるものを食べても悪化しないし。
でも、体調が浮上してきましたよ?
なんでも食べる時のほうが元気になれた気がします。
さあ、脱ステは再度成功したものの、あともうちょっとスッキリ治ってくれないかなあという感じで37歳、ある意味転機を迎えます。
続く
【病歴の最新記事】